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もうすぐ昼ごはん
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  吸水土嚢(どのう)
Date: 2004-08-03 (Tue)
 先日も台風の影響で四国で浸水していたけれど、それに関連して思い出したことがある。素数日前の夜中、民放テレビで大阪の中小企業の特集をしていた。

 そのときに、吸水土嚢(どのう)というものを紹介していた。どの様なものかと言えば、普通の土嚢は袋(麻袋など)の中に土や砂を詰める。しかし、吸水土嚢というのは麻袋の中に少量の吸水ポリマーが入っていて、土嚢の袋ごと水に浸けると吸水ポリマーが水を吸って大きく膨らむと言うもの。
例えばこのようなもの:http://www.jin.ne.jp/pipe/dono.html
 その番組ではすごく素晴らしいものとして扱っていたが、本当に画期的な商品なんだろうか。少々疑問に思った。と、言うのは水で麻袋を膨らませる。そして対象とする物(せき止める物)は水であること。どうなんだろうか。本当に効果はあるんだろうか。

 具体的に書くと、水の比重は1である。土嚢には水が100%入っているわけではなく吸水ポリマーが入っている。だから水の比重よりも若干ではあるが軽いはずだ。
 そうだとすれば、この吸水土嚢を水に浮かべたらどうなるか。おそらく浮きもせず沈みもせずと言ったところだろう。

 用途が土嚢なのでそれが水に浮いてしまうと全く役をなさないことになる。さて現場ではその様な物が役に立っているんだろうかと、疑問に思った。

 直感で判断すると、その土嚢高さの1/3程度の水ならばせき止めることが出来るように思うが、それ以上の水位であればプカプカと流されてしまいそうな気がする。いずれにして、先日の福井や四国を襲った水害であれば少々土嚢を積み上げてもそれよりも水かさの方がグングン高くなっていたから土嚢自体が無用だろう。

 結果的にこの吸水土嚢と言うのは、都心の地下街の入り口や地下鉄の入り口が水が入り込む初期段階をくい止める用途しかなのかと思ったりもする。行き着くところは浸水だけれども、「何も手だてはしていなかったのか」と言われないための言い訳の道具の様な気もする。まあ、それはそれで良いんじゃないかと思ったりもする。しかし、画期的な製品とは思わない。
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