2016-01-10(日)

四天王寺、五重塔の相輪を間近で観察

 きょう(2016/01/10)大阪・恵美須町の今宮戎へ行った帰り、思い付きで四天王寺へ行きました。

相輪が展示してあった

 四天王寺の境内を散策していると伽藍(がらん)の入口に五重塔の頂上に取り付けてあった相輪が地上におろされ展示してありました(下の写真)。普段、間近に見ることは絶対にできないものなので興味深く観察して写真も撮らせてもらいました。---四天王寺さん、ありがとうございます---


Photo: 四天王寺 五重塔 相輪

Photo: 四天王寺 五重塔 相輪

Photo: 四天王寺 五重塔 相輪

Photo: 四天王寺 五重塔 相輪

Photo: 四天王寺 五重塔 相輪

大阪・四天王寺 五重塔の相輪
撮影: 2016/01/10
相輪(そうりん)とは:仏塔の最上部の、露盤・九輪(くりん)・水煙(すいえん)・宝珠(ほうじゅ)等で成る装飾物。


搭の耐震補強工事のため

 これが地上で展示してあったのは、これから約3年間かけて搭の耐震補強や再塗装のメンテナンス工事を実施するためです。なお、この相輪は五重塔が再建されたとき(昭和30年代)に制作されたものだと思います。

テーパ状のパイプを芯柱に差し込んであるだけか

 建築構造については全く素人なので空想の域ですが、この相輪だけが綺麗に取り外して地上に置かれているは、芯柱の先端に差し込まれているだけの構造だったからでしょう。

 九輪上端と水煙から上の部分も分離して展示してありましたが、観察する限りボルトやナットで固定はされておらず、これも軸(パイプ)がテーパ状になっていて単に差し込んで固定されていた様に見えました。昭和30年代に作られたものであっても古来の作り方を厳密に引き継いで作られているはずですから、これが相輪をAssy(組み立てる)ときの標準的な工法なのでしょう。

現在の工作機械でも

 軸をテーパにして相手側のテーパ状の穴に差し込むことにより精度よく固定する方法は、現在の工作機械においても切削工具を取り付ける時にも用いられています。その原点が五重塔の工法だったのかも知れません。

 それにしても、これを完全無傷で地上におろす作業はとても緊張する作業だったでしょう。ありがとうございました。